この記事では、レガシーZemaxソフトキーライセンスをあるマシンから別のマシンに転送するためのチュートリアルを提供します。このプロセスでは、転送元および転送先のマシンがインターネットに接続されている必要があります。
インターネットに接続されていないマシンで作業している場合は、「インターネット接続なしでの Zemax ソフトキー ライセンスのアクティベートもしくはトランスファー」を参照してください。
Ansys ライセンスの Zemax ソフトウェアを使用している場合は、代わりに Ansys Zemax ライセンスの概要とガイドを参照してください。
著者 Don Dickinson
添付資料:
(PDF) Transferring a license in a version before Aug 2016
はじめに
先に進む前に、お読みください。
Ansys ライセンスの Zemax ソフトウェアを使用している場合は、Ansys Zemax ライセンスの概要とガイドを参照してください。
この記事の指示に従うには、以下のものが必要です。
・物理的な USB ライセンスではない Zemax レガシー ライセンス(シリアル番号 L1XXXXX または T1XXXXX)。ライセンスの種類は、こちらのガイドで確認することができます。レガシーZemaxライセンスの確認方法。
・Zemax アプリケーションまたは 16.5 (2016 年 9 月) 以降の Zemax ライセンス マネージャーを使用しています。ZemaxソフトウェアのAnsysライセンスバージョン(2022 R2以降)を使用している場合は、代わりにAnsys Zemaxライセンスの概要とガイドを参照してください。
・インターネット接続環境と、オプションとしてライセンス転送コードを受信するための電子メールアカウント
・ライセンスが現在有効化されているマシンへのアクセス。
・現在ライセンス認証されているマシンが紛失、盗難、またはハードウェアやソフトウェアに障害が発生した場合、新しいマシンに移行することはできず、Zemax ライセンスポリシーが適用されます。まずライセンスの回復が可能かどうかを確認したい場合は、Zemax サポートにお問い合わせください。
ネットワー クライセンスのトランスファーのよくある質問
サーバーにインストールされているネットワークライセンスをお持ちの方に、よくある質問とトランスファーを行う前に知っておいていただきたいことをご紹介します。
Q | A |
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ネットワーク ライセンスのトランスファーは可能ですか? | はい、ネットワーク ライセンスは新しいキーサーバーマシンにトランスファー可能です。トランスファーの前に、移動するライセンスにアクティブなセッションがない事を確認ください。アクティブなライセンスを見るには「ネットワーク キー使用状況の監視および管理方法」を参照ください。 |
チェックアウトされたシートの場合は、ネットワーク ライセンスのトランスファーは可能ですか? |
はい、チェックアウトされたシート(オフラインで使用するためにライセンスサーバーから取り出されたシート)があってもネットワークライセンスを転送することができます。チェックアウトされたシートの貸出期間が終了すると、ネットワーク ライセンスのホストの場所に関係なく、クライアントのチェックアウトされたライセンス シートが失効します。チェックアウトしたシートを早期に返却するには、クライアントマシンが新しいネットワークライセンスのロケーションを認識する必要があります。
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クライアント マシンでチェックアウトされたシートのトランスファーは可能ですか? | いいえ、チェックアウトされたシートはライセンスがチェックアウトされたマシンにロックされています。「transfer away」ボタンはこのケースを示す事ができません。ライセンスシートをチェックインして別のコンピュータでチェックアウトする必要があります。 |
トランスファーの準備
注:OpticStudio 16.5以降、ライセンスのトランスファー プロセスが変更されました。ライセンスのトランスファープロセスは新旧のバージョンの対応がありません。トランスファーを始める前に、トランスファーを行う前後のマシンでLicense Managerのバージョンが互換性のあるバージョンか確認ください。 もし現在有効なライセンスを有しているマシンが紛失、盗難、ハードウェアまたはソフトウェアが破損している場合は、ライセンスを別のマシンにトランスファーする事ができなく、Zemax ライセンスポリシーの対象となります。
- 現行のライセンスがインストールされているコンピューターで、Zemax License Managerを開いてください。上部に表示される日付を確認してください。
- ライセンスをトランスファーしたいコンピューターで、Zemax License Managerを開いてください。上部に表示される日付を確認してください。
- 上記のコンピューターのZemax License Managerの日付が両方とも:
- ... 2016年8月以降の場合は、後述の「2016年8月以降にリリースされたOpticStudio のバージョンで、ソフトキー ライセンスをトランスファーする方法」のセクションに進んでください。
- ... 2016年8月以前の場合は、後述の「2016年8月以前にリリースされたOpticStudio のバージョンで、ソフトキー ライセンスをトランスファーする方法」のセクションに進んでください。
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2016年8月以前のライセンスマネージャーを使用しているパソコンが1台のみの場合には、Zemax License Managerを更新する必要があります。ZLMは、Zemaxのダウンロードセクションから入手することができます。インストールすると、Windows のスタートメニューに OpticStudio フォルダーとは別に「Zemax License Manager」フォルダーが新たに作成されます。両方のバージョンの日付が2016年8月以降になったら、"2016年8月以降にリリースされたOpticStudioのバージョンを使用してライセンスをトランスファーする "に進みます。
2016年8月以降にリリースされたOpticStudio のバージョンで、ソフトキー ライセンスをトランスファーする
2016年8月以降のバージョンにおけるトランスファーの手順には、主要なステップが2つあります。
- ライセンスがアクティベートされているマシン(元のマシン)から、ライセンスを移動させます。トランスファー コードが記載されたダイアログボックスが表示Eメール送信の選択もオプションとしてあります。ステップ2を完了するまで、ライセンスはZemax License Serverで無期限に「存続」します。
- ステップ1で取得したZemax License Serverからのトランスファー コードを、ご希望のマシンへライセンスを取り込みます。
これら2つの主要なステップの詳細について説明します。
ライセンスのトランスファー
マシンからソフトキー ライセンスをトランスファーするには:
- 現在ライセンスを受けているマシン(ソース マシン)で、OpticStudio が開いている場合は終了します。
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現在ライセンスされているマシン(元のマシン)で、[スタート] - [プログラム] - [Zemax OpticStudio] または(ネットワーク ライセンスの場合) [スタート] - [プログラム] - [Zemax License Manager] から Zemax ライセンス マネージャ (ZLM) を起動します。
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License Managerの上部に表示される日付が2016年8月以降である事を確認してください。この日付が2016年7月以前の場合は、本記事上部の添付PDFを参照し、転送手順を確認します。
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License InformationもしくはSend Licenseのタブを参照し、リストからトランスファーしたいライセンスを見つけてください。ライセンスはタイプ「Local」でなければならず(したがってこのマシン上にあり)、トランスファー ボタンは利用できません。ライセンス詳細の右側に「Transfer Away」ボタンがあります。
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「Transfer Away」ボタンを押します。
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トランスファーするライセンスがサブスクリプションライセンスの場合は、次のプロンプトが表示され、別のユーザーにトランスファーする場合はライセンス管理者の承認を得なければならないことが通知されます。ライセンスを使用するためには、ライセンス管理者がそのユーザーをライセンスのエンドユーザーにする必要があります。その方法については、「ライセンスにエンドユーザーを追加する方法」を参照してください。
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次に、トランスファーキーダイアログがポップアップ表示されます。トランスファーされたライセンスを受け取る予定の人に送信することをお勧めします。まだ誰がライセンスを使用するかわからない場合は、ご自身のメールアドレスを使用してください。 必要なときにいつでも次の人にトランスファーEメールを転送することができます。
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トランスファー コードが記載されたダイアログボックスが表示されます。ライセンスを取り込む際にこのコードが必要となりますので、必ずコピーして安全な場所に保管してください。この時点でソフトキー ライセンスが現在のマシンから移動されています。Zemax License Server上で無期限にホストされます。Eメールアドレスの入力を選択した場合は、license@zemax.com からトランスファー コードとライセンスの詳細が記載されたEメールが届きます。ヒント:トランスファー コードを紛失した場合、またはトランスファー Eメールを受信しなかった場合は、support@zemax.comにメールしてください。トランスファー サーバー上のライセンスを見つけることができます。
Zemax License Serverよりライセンスを取得する手法
先程のステップ8を完了した後、ライセンスは一時的にZemax License Serverにホストされます。続く手順は、ライセンスを取得する方法についての指示です。
- ライセンスを格納したいマシン(格納先)で、Zemaxソフトウェア(OpticStudio OpticsViewerまたはOpticsBuilder)が起動している場合は終了します。
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Zemax License Manager (ZLM) を立ち上げます。OpticStudioユーザーの場合は「スタート→プログラム→Zemax OpticStudio」から起動が可能です。ネットワーク ライセンスの場合は「スタート→プログラム→Zemax License Manager」から起動が可能です。
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ZLMウィンドウの上部に表示される日付を確認してください。
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2019年5月以降の日付のZLMバージョンの場合は、ステップ4aに進んでください。
2018年11月以前の日付のZLMバージョンの場合は、ステップ5へ進んでください。- 4a. Receive Licenseを選択します。
- 4b. 元のマシンからライセンスをトランスファーした際に受け取ったコードを貼り付けます。()または|()|などの括弧も全て含めるようご注意ください。
ライセンスがサブスクリプション・タイプの場合、転送を完了する際にMyzemaxアカウントにログインするよう促されることもあります。
- 4c. Activateをクリックします。
Activateがグレーアウトしている場合、互換性のない別の形式のトランスファーコードを使おうとしていることになります。トランスファーコードに含まれる括弧を使用しなかったか、{}の形式で括弧を含む互換性のないトランスファーコードを使用したかのどちらかです。
注意:「not authorized」エラーが発生した場合、組織のライセンス管理者があなたをライセンスのエンドユーザーにする必要があります。その方法については、「ライセンスにエンドユーザーを追加する方法」を参照してください。その他のエラーが発生した場合は、後述の「よくある質問(2016年8月以降のバージョン)」のセクションを確認してください。
- 4d. トランスファーが完了すると、ライセンスマネージャーは「ライセンスの表示」ページに移動し、ライセンスを表示します。閉じてZemaxソフトウェアを起動することができます。
5. 2018年11月以前の日付のZLMバージョンでライセンス転送を受信する。
- 5a. 新しいキーをクリックします。
- 5b. ライセンスを以前のホストマシンから移管した際に受け取ったコードを貼り付けます。トランスファーコードは、括弧()を含め、受け取ったとおりに正確に入力するようにしてください。
- 5c. [ライセンスの適用]をクリックします。
Apply Licenseがグレーアウトしている場合は、互換性のない異なるフォーマットのトランスファーコードを使おうとしています。これらの転送は、{} や |()| などのブラケットを含むコードです。
- {}括弧付きのトランスファー コードについては、トランスファー先のマシンでZemax License ManagerまたはOpticStudioのバージョンを更新してからやり直してください。
- |()|のトランスファー コードについては2019年5月(19.4)以降のZLMでトランスファーを完了する必要があります。
よくある質問(2016年8月以降のバージョン)
このセクションでは、2016年8月以降にリリースされたバージョンのZLMを使用してライセンスをトランスファーする際に発生するいくつかの一般的な質問について詳しく説明します。
Q. トランスファー先のマシンにトランスファー コードを適用しようとすると、証明書エラー(Certificate Error)が発生します。どうすればいいですか。
A.一般的にはトランスファー適用のライセンスソフトウェアに問題があることを意味します。 「ソフトキー ライセンス問題のトラブルシューティング方法」の記事にこのエラーへの参照があります。
Q. Transfer Awayを試すとエラーになります。どうすればいいですか。
A. ライセンスが使用されている間は、ライセンスをトランスファーすることはできません。まず、ソフトキーをホストするマシン上でライセンスされた Zemax アプリケーションが実行されていないこと、またはネットワーク ライセンスの場合は、クライアント マシンでライセンスが使用されていないことを確認してください。その他の情報やヘルプが必要な場合は、Zemax サポートにお気軽にお問い合わせください。
この問題が解決できない場合には、オフラインでのトランスファー方法をお試しください。
Q. 一度ライセンスをトランスファーした後、再度同じマシンにライセンスを戻すことはできますか。
A. トランスファー コードを使ったZemax License Serverからのライセンスの取り込みは、元のホストマシンを含むあらゆるマシン上で行うことが可能です。
Q. トランスファー コードを紛失した場合、どうすればいいですか。
A. 貴社名ならびにライセンスキーのシリアルナンバー(L10から始まる番号)を下記アドレスまでご連絡いただければ、弊社にて調べます。support@zemax.com
シリアルナンバーがない場合、会社名、(わかる場合は)ライセンスキーの登録されたユーザー名と、ライセンスがトランスファーされた日時を提供してください。紛失したトランスファー コードを弊社にて調べます。
ヘルプ
トランスファーまたはアップデートの際にエラーメッセージが表示された場合は、support@zemax.comにお問い合わせください。以下の項目を含めてお問い合わせください。
- ライセンスキー番号(L000001など)
- ライセンスをトランスファーしているのか、アップデートを適用しているのか
- どの時点でトラブルが発生しましたか。ライセンスを送ったのか、トランスファーを受けたのか?
- 受け取ったエラーメッセージ
- Zemax License Manager の「License Information」または「Manage License」ページのスクリーンショット
- http://localhost:1947/_int_/devices.htmlにあるSentinel Keysページのスクリーンショット情報も大変役立ちます。
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