このページでは、各種Zemaxのライセンスを識別する方法について説明します。各種ライセンスのインストール、使用方法、トラブルシューティングに関する情報へのリンクも掲載しています。また、サブスクリプションライセンスか永久ライセンスかを見分ける方法についても解説します。
著者 Don Dickinson
はじめに
Zemax, LLCは、シングルユーザーとネットワークの2種類のライセンスを提供しています。これらのライセンスは、USBハードキーまたはソフトキーライセンスのいずれかの形式で提供されます。 どちらのライセンスタイプにもいくつかのサブタイプがあり、ユーザーがソフトウェアにアクセスする方法を柔軟に選択できるようになっています。この記事では、ライセンスの種類と、どのライセンスを所有しているかを確認する方法について説明します。
ライセンス タイプ
シングル ユーザー(または個人)サブスクリプションライセンスは一度に1台のコンピュータで使用するためにエンドユーザーに割り当てられます。これらのライセンスは、OpticStudioと同じマシンにインストールする必要があります。ライセンスは、同じエンドユーザーが使用する別のコンピューターに、何度でも移行することができます。 「ライセンスにエンドユーザーを追加する方法を教えてください。」で説明するように、ライセンスは 30 日間に 1 回だけ、異なるエンドユーザーに譲渡することができます。 ライセンスを最初に購入した会社以外のユーザーにライセンスを譲渡することはできません。
シングル ユーザー(または個人)永久ライセンスは、一度に1台のコンピュータで使用するためのものです。 ライセンスは、別のコンピュータに移行することができます。ライセンスは、「ライセンスにエンドユーザーを追加する方法を教えてください。」で説明するように、30日間に一回だけ、異なるエンドユーザーに譲渡することができます。 ライセンスを最初に購入した会社以外のユーザーにライセンスを譲渡することはできません。
ネットワーク ライセンスは、1 台のキーサーバー マシンにインストールし、クライアント マシンはこのキーサーバーにアクセスしてライセンスを利用します。ネットワーク ライセンスでは、複数のユーザとマシンが同時に OpticStudio を利用できます。サブタイプにはそれぞれ違いがあり、異なるインストール、アクティベーション、トランスファー、トラブルシューティングのステップがあります。したがって、ユーザが所有しているライセンスのタイプを知ることはきわめて重要です。
それぞれのライセンスにはいくつかのサブタイプがあり、以下の通りです。
- ソフトキー ライセンス (ネットワークとシングル ユーザ)
- 緑色 USB ハードキー ライセンス (シングル ユーザのみ)
- 赤色 USB ハードキー ライセンス (ネットワークとシングル ユーザ)
- 黒色 USB ハードキー (ネットワークとシングル ユーザ)
注記: 以下の手順は、Zemax製品または Zemax ライセンス マネージャーにインストール済みで、有効なライセンスを所有していることを前提としています。
OpticStudio にアクセスできない場合:
1. Zemax プロファイル ページにあるライセンス管理者に連絡してライセンスの詳細を入手します。
2. またはZemax に連絡して、ライセンスの詳細を確認します。可能であれば、ライセンスキーのシリアル番号をお知らせください。
私のライセンスはサブスクリプションですか、それとも永久ライセンスですか?
このセクションでは、お使いのライセンスが永久ライセンスかサブスクリプションかを見分ける方法を説明します。
永久ライセンスは、ソフトウェアを無期限に使用できますが、新しいリリースにアクセスしたり、テクニカルサポートケースを開いたりするためには、サポートを更新する必要があります。 サポートが更新されない場合は、サポートが切れる前にリリースされたソフトウェアのバージョンを使用し続ける必要があります。これらは、OpticStudioでのみ利用可能でした。
サブスクリプションライセンスは、一定期間、当社からリースされます。サブスクリプションの有効期限が切れると、ライセンスはタイムアウトし、ソフトウェアを実行できなくなります。 ソフトウェアの実行を継続するためには、サブスクリプションを更新するか、新しいライセンスを購入する必要があります。
ライセンスがサブスクリプションであるかどうかの確認
- OpticsViewer、OpticsBuilder、STARモジュールライセンスは、すべてサブスクリプション専用製品です。
- Opticstudio の黒色 USB ライセンス(ライセンス番号 22000 から 40999)は、すべて永久ライセンスです。
赤色および緑色のUSBライセンス、ソフトウェア(ソフトキー)ベースのライセンスなど、OpticStudioのその他のライセンス形式には、永久ライセンスとサブスクリプションライセンスの両方が存在します。以下は、お持ちのライセンスを確認する方法です。
1. Zemaxアカウントのプロファイルページにログインします。アカウントをお持ちでない場合は、以下のステップ2に進んでください。企業ライセンス(教育機関の場合は「アカデミックESPライセンス」)のセクションを確認します。製品に「サブスクリプション」という単語が含まれていれば、それがサブスクリプションライセンスであることが確実であり、これで完了です。
サブスクリプションと書かれていない場合は、ステップ2に進み、さらに検証してください。サブスクリプション製品の中には、説明文にサブスクリプションであることが明記されていないものがあります。
2. Zemax ソフトウェアを実行するマシンで、Zemax ライセンス マネージャー アプリケーションを起動します。
注:2019年9月以前のライセンスマネージャのバージョンでは、太字が表示されないため、この作業に使用できません。
「View License」セクションに移動します。サブスクリプションライセンスには有効期限の太字が表示されているので、見分けることができます。両方のライセンスタイプの例については、以下の画像を参照してください。 それでもわからない場合は、sales@zemax.com に連絡すれば確認できます。その際、L100000のようなライセンス番号をお伝えください。
シングル ユーザ ライセンス
以下のセクションでは、シングル ユーザ ライセンスを識別する方法を説明します。
シングル ユーザ 赤色、緑色、黒色 USB ハードキー ライセンス
USB メモリほどの大きさの USB キーがコンピュータに接続されていないかすべてのポートを確認します。これらのキーは使用するマシンに接続されていなければなりません。キーの形状を以下に示します。
シングル ユーザ 黒色 USB キーを使用している場合、OpticStudio がインストールされたマシンに接続されていなければなりません。ライセンス自体は、キーに 5 桁の番号として刻印されているため確認できます。例えば、ライセンス番号 29966 は以下の通りです。
赤色、緑色のシングル ユーザ ライセンスにはライセンス番号は直接刻印されていませんが、Zemax ではライセンス番号が記載されたステッカーを貼っています。 (L1XXXXXなど)
キー本体にライセンス番号が表記されていない場合は、以下のステップを行います。
-
OpticStudio を起動します。ウィンドウのタイトルバーを確認します。5 桁の番号か 、”L100000” のような 7 桁のアルファベットと番号の文字列を書き留めます。
-
タイプを確認するには、Help…License Manager を開きます。
-
2019年6月以降の OpticStudio のバージョンでは、黒色 USB ライセンスの情報は [新規ライセンス] セクションの下に表示されます。
赤色もしくは緑色 USB ライセンス情報は、[ライセンス一覧] セクションに表示されます。これらはソフトキー ライセンスとは区別されて ライセンス タイプ: ハードウェア と表示されます。
-
2019 年 6 月以前の OpticStudio のバージョンでは、[ライセンス情報] セクションで黒色、赤色、緑色 USB ライセンス情報を確認します。ライセンス タイプ: ハードウェア と記載されている場合、このライセンスはリモートのサーバではなく、そのマシンに接続されていることを示す点に注意してください。
注記: 赤色、緑色 USB ライセンスがマシンに接続されている場合、OpticStudio のタイトルバーに表示された番号と一致する、”L” で始まるキーシリアル番号が表示されます。[製品] フィールドには [スタンドアロン]、[ライセンス タイプ] フィールドには [ハードウェア] と表示されます。
シングル ユーザ ソフトキー ライセンス
シングル ユーザ ソフトキー ライセンスを所有しているかの確認は、以下のステップを実行します。
-
OpticStudio を起動します。ウィンドウのタイトルバーを確認して ”L100000” のような 7 桁のアルファベットと番号の文字列を書き留めます。
a. この形式の文字列が表示されていない場合、シングル ユーザ ソフトキー ライセンスを所有していません。 -
この形式の文字列が表示された場合、Help…License Manager を選択してライセンス タイプを確認します。
-
Zemax ライセンス マネージャーの [ライセンス情報] もしくは [ライセンス一覧] のいずれかでライセンスキー シリアル番号を探します。
-
[Product:] フィールドが [OpticStudio *** Standalone] となっていることを確認します。[***] はソフトウェアのエディションを示します。ライセンス タイプは、ソフトキー ライセンスであれば [ローカル]、コンピュータに接続されたUSB ライセンスであれば [ハードウェア] と表示されます。
-
[Key ID: ] フィールドに記載された番号を記録します。
-
[ライセンス情報] もしくは [トラブルシューティング] セクションから [Sentinel 管理者コントロール センターを開く] をクリックします。ウェブブラウザ上で以下のページが開きます。
-
[Sentinel Keys] へ移動し、Key ID を探します。表示された [Location] が [Local] で、[Key Type] が [HASP SL AdminMode Rehostable] の場合、マシンにインストールされたシングル ユーザ ソフトキー ライセンスを所有しています。[Location] がコンピュータ名の場合、別のマシンにホストされたネットワーク ライセンスです。
シングル ユーザ ソフトキー ライセンスの詳細は、「Directory page for single user licenses」を参照してください。
ネットワーク ライセンス
以下のセクションでは、ネットワーク ライセンスを識別する方法を説明します。
ネットワーク 黒色 USB ハードキー ライセンス
このライセンスを所有しているかどうかを確認するには、まずマシンに緑色、赤色、黒色のどの USB ライセンスも接続されていないことを確認します。ここでは、この点が確認済みであるものとします。次に OpticStudio を起動し、ウィンドウのタイトル バーを確認します。ここに 5 桁の番号が表示されていれば、使用しているライセンスは黒色 USB ネットワーク ハードキーです (この番号はキーのシリアル番号です)。
ネットワーク ソフトキーと赤色 USB ネットワーク ライセンス
このタイプのライセンスを所有しているかどうかを確認するには、以下のステップを行います。
-
マシンに緑色、赤色、黒色のどの USB ハードキー ライセンスも接続されていないことを確認します。
-
タイプを確認するには、Help…License Manager を選択します。
-
[License 情報] の Key serial number もしくは [ライセンス一覧] からライセンスを探します。
-
[Product:] フィールドが [OpticStudio *** Network] となっていることを確認します。[***] はソフトウェアのエディションを示します。
-
[Key ID:] フィールドに記載された番号を記録します。
-
[ライセンス情報] もしくは [トラブルシューティング] セクションから [Sentinel 管理者コントロール センターを開く] をクリックします。
-
Sentinel Keys に移動して Key IDを探します。
-
Key Type を探します:
a. [Key Type] が [Sentinel HL Net #] の場合、赤色 USB ネットワーク ハードキー ライセンスを所有しています。
b. [Key Type] が [HASP SL AdminMode Rehostable] の場合、ネットワーク ソフトキー ライセンスを所有しています。
KA-01616
コメント
記事コメントは受け付けていません。