本記事は、OpticsViewer のネットワーク ライセンスを使うために必要なキーサーバーとクライアント マシンの設定方法について説明します。よくある質問やトラブル シューティングに対するチップスについても説明します。
著者 Matthew Sutton
Introduction
本記事では、ネットワーク ライセンスで使用するキーサーバーと OpticsViewer クライアント マシンを構成する方法について説明します。OpticStudio または OpticsBuilder のライセンス サーバーの構成については、 この記事 を参照してください。
ネットワーク ライセンスがすでにサーバーにインストールされていて、サーバー設定の構成に関する情報が必要な場合は、「OpticsViewer ネットワーク ライセンスの使用状況を監視および制御する方法」 を参照してください。
Zemax ネットワーク ライセンスを使用すると、サーバー マシンに適用するだけで済むため、サポート更新プログラムの更新を簡単に受け取ることができます。これはまた、転送コードを使用したり、各ユーザーの物理的な USB ドングルを追跡しようとすることなく、シートをチーム間で共有できることを意味します。ソフトキーには物理ユニットがなく、ライセンス自体はソフトウェアを介してキーサーバー マシンに接続されます。
インストールの準備
ソフトウェアをインストールする前に、いくつかの簡単な概念を理解する必要があります。ネットワーク キーは、キーサーバーと呼ばれるマシンにインストールされます。このコンピュータは、ライセンスキーと、ローカルエリア ネットワーク (LAN) を通してライセンスを使用できるようにするソフトウェアをホストします。キーサーバーは、ネットワーク上の任意の Windows マシンにすることができます。Windows 7 SP 1、8.1、または 10 または Windows Server 2008 R2 SP1 または 2019 年までの新しいサーバー オペレーティング システムにインストールできます。 "Core" バージョンの Windows サーバーはサポートされていません。また、ライセンス サーバーに対する Linux サポートもありません。サーバーはソフトウェア用の 300 MB のドライブ領域を必要とし、OS がインストールする時に必要とする最小の RAM のみを必要とします。キーサーバーは、ping を介してネットワーク ライセンスを使用するすべてのマシンにネットワーク上で表示される必要があります。
キーサーバーマシンは安全な部屋に保管し、定期的にバックアップすることをお勧めします。ライセンスを紛失から保護する方法とライセンス交換ポリシーの詳細については、 「Zemax ライセンス ポリシー」 を参照してください。
クライアント マシンは、OpticsViewer を実行し、ネットワーク ライセンスを使用するマシンです。クライアント マシンは、サーバー上のライセンスを表示するためにキーサーバーに対して ping を実行できる必要があります。
ソフトキーの場合、Zemax は Gemalto (旧Safenet) Sentinel LDK ライセンス技術を使用し、ネットワーク上のポート 1947 で通信します。可能であればこのポートを変更しないことをお薦めします。このポートを変更するとサーバーに対して影響を及ぼすため、各クライアント マシンでも手動でポートを変更する必要があります。このポートの変更の詳細については、この記事の 「よくある質問」 セクションの"ポート 1947 がネットワーク上で使用されている場合はどうなるか"を参照してください。
OpticsViewer の複数のユーザーを単一のマシンで実行したり、Citrix / Windows ターミナル サービスを介してライセンス サーバー上の OpticsViewer にアクセスする複数のユーザーが実行することはできないことに注意してください。以下の図に示すように、クライアント マシンごとに1人のユーザーが用いることができるようなクライアント サーバー セットアップとして設計されています。必要に応じて、サーバー上で OpticsViewer の1人のユーザーを実行できます。
キーサーバー マシンへのインストール
ネットワーク ライセンスを構成する最も重要な手順は、ライセンスをホストするキーサーバー マシンを適切に構成することです。これを行うには、ソフトウェアのインストールとライセンスのアクティブ化、Windows ファイアウォールの確認、キーサーバー設定の構成の 3 つの手順が必要です。次のセクションでは、これらの手順について詳しく説明します。キーサーバーを適切に構成するには、キーサーバー コンピュータの管理者としてログインする必要があります。
ライセンス ソフトのインストールとアクティベート
ライセンス ソフトのインストールとアクティベートの方法は以下の通りです。
1. 「OpticsViewer のダウンロード ページ」に移動し、Zemax License Manager(ZLM)インストーラーをダウンロードします。このアプリケーションを使用すると、ライセンスを表示、アクティブ化、または転送したり、更新時にライセンスを更新したりできます。このインストーラーパッケージには、必要なものがすべて含まれています。
2. ダウンロードした ZLM インストーラー ファイルを起動します。デフォルトのままにするか、別のインストールフォルダを選択できます。
- ソフトキー ライセンスのアクティブ化 : 最初に、ソフトキー ライセンスは1回しかアクティブ化できないことに注意してください。ソフトキー ライセンスを持っていて、サーバーがインターネットに接続されている場合は、まず 「スタート」 メニューからZemax License Manager を開きます。「スタート」→「Zemax License Manager 」→「Zemax License Manager 」
- 「新規ライセンス」 を選択し、ライセンス番号とアクティベーション コードを入力します。サブスクリプション Zemax ライセンスでは、個々のソフトウェアの登録が必要です。お使いのソフトウェアが登録を必要とする場合は、MyZemax のメールアドレスとパスワードを入力するために 2 つのフィールドが自動的に表示されます。このプロンプトが表示されたら、MyZemax.com でアカウントを作成していることを確認してください。アカウントをまだお持ちでない場合は、アクティベーション メールと同時に送られた、招待メールより登録を行う必要があります。
- ソフトウェアが正常にアクティブ化されたことを示す確認メッセージが表示されます。
- ライセンスがインストールされ、動作されていることを確認します。アクティベーション後、ZLM の「ライセンス一覧」の項目から確認できます。製品、サポートの有効期限、およびシート数がアクティベーション メールまたは発注書の合計が一致していることを確認します。
- アクティベーションを完了し、情報を確認した後、「 Zemax ライセンス ポリシー」 を読むことをお勧めします。ソフトキー ライセンス がマシンにロックされる方法、ソフトウェア ライセンス を紛失しないようにするためのヒント、バックアップ、および失われたキーに関するポリシーの詳細を提供します。
Windows ファイアウォールのチェックと開放
インストールと構成のプロセスの次の手順は、Windows ファイアウォールを確認することです。通常、インストールプロセスによって Windows ファイアウォールが自動的に開きます。このセクションでは、正しく構成されていることを確認する方法について説明します。
- Windows のスタート ボタン をクリックして 、「ファイアウォール」 を検索します。
- Windows Defender ファイア ウォール を開きます。
- 「Windows Defender ファイア ウォール を介したアプリまたは機能を許可する」を選択します。
- アプリケーションの一覧を確認します。「License Manager」 または 「Sentinel License Manager」 が既に一覧に表示されている場合は、この記事の 「次のセクション」 に移動してください。そうでない場合は、このプロセスの手順 5 に移動して追加します。
- 「別のアプリを許可する」 をクリックします 「別のアプリを許可する」が灰色で表示されている場合は、「設定を変更」 を選択して有効にします。
- 「参照」 をクリックし、C:Windowssystem32 フォルダを開きます。
- リストから hasplms.exe ファイルを選択し、「開く」 をクリックします。
- Zemax License Manager が 「アプリの追加」 ウィンドウに表示されます。「追加」 をクリックして、例外の一覧にライセンス マネージャを追加します。
- 「ライセンス マネージャ」 の横にあるチェック ボックスで、この例外を含むネットワークの種類を指定します。ドメイン、パブリック ネットワーク、およびプライベート ネットワークのボックスをチェックできます。どちらが必要かわからない場合は、すべてのチェックボックスを選択します。ヒント: コンピュータがドメインに参加していない場合、[ドメイン] オプションは表示されません。
- UDP と TCP の両方でポート 1947 がネットワーク ファイアウォールでブロックされていないことを確認し、他のマシンからキー サーバー マシンの IP アドレスを 「ping」 できることを確認します。不明な場合は、IT 部門に問い合わせてください。
キーサーバ マシンの設定とセキュリティの設定
キーサーバー マシン を構成する最後の手順は、その設定とセキュリティを構成することです。「Sentinel 管理者 コントロール センター (ACC) を起動」 をクリックします。このリンクは、トラブルシューティング タブにあります。また、Web ブラウザを開いて「http://localhost:1947」を入力することで、管理者 コントロール センター にアクセスすることもできます。
次のページに Web ブラウザを開きます。このページが開かない場合は、「OpticsViewer のソフトキー ライセンスの問題のトラブルシューティング方法」を参照してください。
Optionsの下の「Sentinel Keys」をクリックすると、インストールされているZemax ライセンス が表示されます。ライセンスは、Zemax License Manager にも存在するキー ID フィールドで識別できます。Gemalto/SafeNet は他社のソフトウェアにもライセンスを提供しているので、このページには Zemax 以外のライセンスが表示されることがあります。Venders フィールドを使用して Zemax ライセンス を識別できます。Zemax のVender番号は 114811 です。
ライセンスを識別したら、基本的なサーバーのセットアップを行う必要があります。このプロセスのいずれかで問題が生じる場合は、「Zemax サポート」にお問い合わせください。クライアント構成の場合は、次のセクションに進み、クライアント構成を行います。
サーバーの設定とセキュリティをさらに指定する場合は、Optionsの「Configuration」 を選択します。構成に使用される 6 つのタブが表示されます。既定では、ライセンスはネットワーク内のすべてのユーザーが使用できます。また、管理者コントロール センター の設定を他のコンピュータから変更する場合のパスワードやその他のブロックもありません。ライセンスのセキュリティ設定、使用状況のログ、ユーザー/コンピュータの制限、およびクライアント マシン がソフトウェアをオフラインで使用できるように、チェックアウト (取り外し可能なライセンスとも呼ばれます) を構成できます。詳細と手順については、「OpticsViewer ネットワーク ライセンスの使用状況を監視および制御する方法」を参照してください。
サーバーが構成されたので、次のセクション「Myzemax でのエンドユーザーの追加」に進みます。
Myzemax でのエンドユーザーの追加
Myzemax でのエンドユーザーの追加は、ソフトウェアを使用したり、Zemax ナレッジベースで OpticsViewer の記事を表示したりするためには必要ではありませんが、OpticsViewer ユーザーが Myzemax の Opticsviewer サポート フォーラムに質問を投稿するためには、Myzemax アカウントが必要です。 MyZemax アカウントを取得するには、ライセンス管理者が OpticsViewer ライセンスのエンドユーザーとして追加する必要があります。ライセンス管理者は通常、OpticsViewer のアクティベーション コードを電子メールで受け取ったのと同じ人物です。エンドユーザーの追加の詳細については、「MyZemax のよくある質問」 をご覧ください。
クライアント マシンへのインストール
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マシンの管理者としてログインしていることを確認します。
OpticsViewer ライセンス: 「OpticsViewer ダウンロード ページ」から OpticsViewer の最新のコピーをダウンロードし、「初めて OpticsViewer をインストールする」の指示に従ってください。
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インストールが完了したら、スタートから Zemax License Manager (ZLM) を開きます。
「スタート」→「Zemax OpticsViewer」→「Zemax License Manager」
ZLM が開けたら、「ライセンス一覧」 タブを開き、ネットワーク ライセンス が自動的に見つかるかどうかを確認します。ライセンスが表示されない場合は、「ライセンスが自動的に見つからない場合の操作」にスキップします。
ライセンスが自動的に見つからない時
キーが自動的に見つからない場合は、以下の構成手順に従って、ライセンスがホストされているネットワーク サーバーを指定します。
- Zemax License Manager を開き、「Sentinel 管理者 コントロール センター (ACC) を起動」 を選択します。このリンクはトラブルシューティング タブにあります。もしくは、Web ブラウザを開いて「http://localhost:1947」に移動することで、管理者 コントロール センター にアクセスすることもできます。Sentinel ACC が開いたときにエラーメッセージを表示する場合は、「OpticsViewer ソフトキー ライセンスの問題のトラブルシューティング方法」を参照してください。
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画面左、Options の一覧下の「Configuration」を開き、中央上側のタブ「Access to Remote License Managers」 を開きます。「Allow Access to Remote Licenses」 のチェックボックスがオンであることを確認します。また、「Aggressive Search for Remote Licenses」 も選択することをお勧めします。「Remote License Search Parameters」 ボックスに、アクセスするネットワーク ライセンス サーバーのマシン名を入力します。マシン名自体だけでなく、servername.company.com などの完全修飾ドメイン名を使用することをお勧めします。マシン名に http:// を含める必要はありません。
Zemax はライセンスをホストしていないため、サーバー名を知らないことに注意してください。教育機関での授業の場合は、クラスのインストラクターに、ビジネスの場合は、上司または IT 部門に問い合わせてサーバー情報を入手してください。
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サーバー情報の入力が完了したら、「Submit」 をクリックします。新しい設定でキー情報が更新されるまでに約 60 秒の遅延が生じる場合があることに注意してください。各キーが登録されたかは、Options の下の「Sentinel Keys」にてネットワーク ライセンス が表示されたかどうかで確認できます。表示された場合は、管理者コントロール センターを閉じて、OpticsViewer を再度開きます。キーが見つからない場合は、手順 4 に進みます。
- サーバー情報を入力してもライセンスキーが見つからない場合は、以下のオプションを試してください。
- マシンを再起動します。これにより、ライセンス プロセス が設定を更新したことを確認します。
- 「Remote License Search Parameters」の中にマシン名ではなく、サーバーの IP アドレスを使用してみてください。
- VPN 接続を介して会社のネットワークにリモートでログインする場合、IT 部門は、ライセンスサーバーの IP アドレス (Port 1947) にトラフィックを通過するように VPN サーバーを構成する必要があります。Zemax は組織毎の ファイア ウォールの構成に関するヘルプは行いません。
- また、セキュリティ ソフトウェア がライセンス ソフトウェア へのアクセスをブロックしていないことを確認することをお勧めします。セキュリティ ソフトウェア のログを調べて、のどちらかが表示されているかどうかを確認します。OpticStudio インストール フォルダー内のHASP_RT.EXE、または C:windows/system32 の HASPLMS.exe がブロックされていないかを確認します。Mcafee Enterprise の手順については、このページの下部にある「よくある質問」 のセクションを参照してください。
それでも OpticsViewer ライセンスを見つけることができない場合は、Zemaxサポートにお問い合わせください。
ネットワーク管理者で、同じキーサーバー設定を使用するように複数のクライアント マシンを簡単に構成する場合、詳細については「Automate client computer configuration for OpticsViewer network licenses」 を参照してください。
Zemax License Manager でのライセンスのチェック アウト
OpticsViewer は、ネットワークに接続されている限り、ネットワーク ライセンス シートを自動的に使用します。サーバー管理者がこのオプションを有効にしている場合は、ネットワークを離れる必要がある時にオフラインで使用するためにシートをチェック アウト できます。ライセンス チェック アウト 機能を使用すると、ライセンス シートが 1 日以上コンピュータに適用されます (ライセンス サーバー管理者が変更しない限り、14 日間が既定値です)。したがって、本当に必要な場合を除き、この機能を使用することはお勧めしません。この機能を使わない方が、ユーザー全体にとって空いているシートを使える可能性が増え、最大限使うことができるからです。
以下の手順に従います。
- OpticsViewer を閉じて、ライセンスシートが使用されていないことを確認します。
- Zemax License Manager (ZLM) を起動します。「スタート」→「Zemax OpticsViwer」→「Zemax License Manager」
- 「チェックアウト」 をクリックします。チェックアウト中にエラー メッセージ が表示された場合、またはチェックアウトがグレー表示されている場合は、「How to resolve errors when checking out a network license seat」を参照してください。
- チェックアウトが成功した場合は、ZLM の追加エントリが次の情報とともに表示されます。また、デフォルトのライセンスも作成されます。「チェックアウト期限」 は、ライセンスシートの有効期限が切れる日時で、自動的に作業を停止します。時間の長さは、ネットワーク キーサーバー 管理者によって設定されます。
- ライセンスシートがチェックアウトされると、クライアント マシン がネットワークから切断されることがあります。有効期限が切れる前にライセンスシートを返却するには、「チェックイン」をクリックするだけです。この時、クライアント マシン がオンラインで、シートがチェックアウトされた時と同じライセンス番号を確認できる必要があることに注意してください。
- 「OK」をクリックして、完了します。
ZLM のコントロールと情報の詳細については、[ヘルプ] (Help) タブ → [情報] (Information) グループ → [ライセンスマネージャー] (License Manager) から OpticsViewer ヘルプを参照することもできます。
よくある質問
複数のユーザーがライセンス キーサーバー マシン でOpticsViewer を稼働させることはできますか?
OpticsViewer ネットワーク ライセンスは、クライアント サーバーを使用するように設計されています。キーサーバーはライセンス自体をホストすることを目的としており、ライセンスはマシンごとに1つのシートを割り当てます。必要に応じて、キーサーバーは1人のユーザーに対してOpticsViewerのコピーを実行できます。
ハードウェア障害、盗難、Windows の再インストールの場合に、キーサーバー上でソフトキーを紛失する可能性はありますか?
はい。「Zemax ライセンス ポリシー」を読むことをお勧めします。ソフトキー ライセンス がマシンにロックされる方法、紛失を防ぐためのヒント、バックアップ方法、紛失したキーに関するポリシー、オプションのキー保険 (ZPA) について詳しく説明しています。
ポート 1947 がネットワークで使用されている場合はどうなりますか?
キーサーバーとクライアントは、ネットワーク上のポート 1947 で通信します。これは、そのポートが他の既知のサービスに登録されていないためです。ただし、そのポートがネットワーク上で使用されている場合は、変更するための情報を提供することは可能です。キーサーバーのポートと、ライセンス サーバーにアクセスする各クライアント マシンのポート設定を変更する必要があります。また、変更後ライセンスは Zemax License Manager に表示されません。変更の手順と詳細については 「Zemax support」 に連絡してください。ライセンスキーのシリアル番号 (L000000 など) も問い合わせメールに含めてください。
ユーザーが自分で入力する必要がないように、複数のクライアント マシンをサーバー アドレスで構成するにはどうすればよいですか。
通常、クライアントマシンは、同じサブネット上にある限り、サーバー名を設定に入力せずにキーサーバーを見つけます。ただし、特定のサーバー名またはその他の設定を使用してクライアントを事前に構成する場合は、「Automate client computer configuration for OpticsViewer network licenses」を参照してください。
Zemax License Manager で、シートの総数が想定よりも少なくなっています。なぜでしょうか。
まず、サーバー マシンで、チェックアウト (デタッチ) されたライセンスと開いているセッションを確認します。手順については、「OpticsViewer ネットワーク ライセンスの使用状況を監視および制御する方法」を参照してください。 シートの総数がまだ期待通りでない場合は、OpticStudio が閉じられた後もサーバーがセッションを正しく解放していないことを意味します。この問題を解決するには、Sentinel LDK ライセンス マネージャ サービス を再起動します。「付記2」を参照してください。
クライアントマシンはライセンスサーバーを見つけられなかったり、OpticsViewer の "スプラッシュ画面" で無期限にハングアップしたりします。どうすればいいでしょうか。
まず、上記の 「Windows ファイアウォール のチェックと開放」 の手順 5 で、サーバー上のファイアウォール例外が構成されていることを確認します。確認したら、 「ライセンスが自動的に見つからない場合」 に書いてある通り、クライアントマシンがサーバーの名前を指定していることを確認します。この操作を行っても解決しない場合、セキュリティ ソフトウェアがライセンス ソフトウェアへのアクセスをブロックしている可能性があります。トレンド マイクロとマカフィーの両方がこのアクセスをブロックしていることがありました。トレンド マイクロを使用している場合は、スキャンログをチェックして、 OpticsViewer インストール フォルダー (通常は C:\program files\Zemax OpticsViewer) の HASP_RT.exe または C:\windowssystem32 の HASPLMS.exe のいずれかがブロックされていないか確認します。マカフィー エンタープライズを使用する場合は、HIPS (ホスト侵入防御システム) 機能でブロックしています。HIPS を一時的にオフにして、これが当てはまるかどうかを確認します。クライアント マシンで、次の手順を実行します。
システム トレイの McAfee アイコンを右クリックします (右下に表示される時間の近くです)。マカフィー アイコンは通常、中央に M が付いた赤いシールドのアイコンです。メニューの「無効にする」オプションに移動し、「HIPS 保護を無効にする」 を選択します。これがうまくいけば、IT 部門に hasp_rt.exe プロセスをホワイトリストに追加してもらい、永続的に使えるよう修正できます。hasp_rt は通常、 C:\program files\Zemax OpticsViewer にあります。
付記1 : ネットワーク ライセンスを新しいサーバーに移行する方法
このセクションでは、ダウンタイムと構成を最小限に抑えて新しいサーバーに移動するための推奨手順を示します。ライセンスが新しいサーバーに移動された時点でクライアント マシンにチェック アウトされたライセンス シートがある場合、チェック アウトされたライセンスは自動的にタイム アウトになってしまうため、クライアント マシンには影響を与えないことに注意してください。
- この記事の冒頭のプロセスの後、新しいサーバーに Zemax License Manager をインストールします。
- HASPLM.INI を現在のサーバーから新しいサーバーへコピーします。このファイルには、管理者コントロール センターのすべてのサーバー設定 (ユーザー ルール、取り外し可能なライセンス設定、パスワードなどで、詳細については「OpticsViewer ネットワーク ライセンスの使用状況を監視および制御する方法」を参照してください) が含まれています。このファイルは C:\Program Files (x86)\Common Files\Aladdin Shared\HASP のフォルダ内にあります。
- 古いサーバーから新しいサーバーにライセンスを転送します。
- ライセンス サーバーが OpticsViewer クライアント マシンで動作しているかのテストについてです。ライセンスを移行する前に新しいライセンス サーバーをテストする必要がある場合は、sales@zemax.com にその旨をご連絡ください。2 週間使用できる一時的なネットワーク ライセンス を提供できます。試用版ライセンスを受け取るには、アクティブなサポート契約が必要です。ソフトキー ライセンスを移動する場合は、試用版ライセンスを使って、サーバー間の転送プロセスをテストして、動作を確認して、プロセスに慣れるようにしてください。試用版ライセンスのテストが完了したら、サーバーから削除して、有効期限が切れた後にユーザーが誤って使用するのを防ぐ必要があります。試用版ライセンスを削除する最も簡単な方法は、それを転送し、生成された転送コードを破棄することです。
- OpticsViewer のユーザーに、新しいサーバー IP アドレスまたはマシン名にクライアント マシンの設定を変更する必要がある可能性があることを知らせてください。新しいサーバー情報と、「ライセンスが自動的に見つからない時」 の手順へのリンクを提供してください。 または、「Automate client computer configuration for OpticsViewer network licenses」に従って、変更された HASPLM.INI ファイルと新しいサーバー情報を提供できます。
付記2 : Sentinel LDK ライセンス マネージャ サービスを再起動して問題を解決する
これは、クライアント マシンまたはサーバー マシン全体を再起動することが実用的ではなく、次の問題を修正するために使用できる場合に便利です。
- ライセンス サーバーまたはクライアントが、Zemax License Manager でソフトキー ライセンスとして表示できない場合。
- キーサーバーの設定を変更し、送信しても有効にならない場合。
- "取り外し可能なライセンス" 機能がサーバーで有効になっている場合でも、ライセンス シートがクライアントでチェック アウトできない場合。
- 実際に使用されなくなったにもかかわらず、サーバー上に表示されるセッションを解放します。チェック アウトされたライセンスをリリースしないことに注意してください。
「スタート」 メニューを開いて「service.msc」 を検索するか、
コントロール パネル → システムとセキュリティ → 管理ツール → Services を開き、 Sentinel LDK ライセンスマネージャを右クリック、「再起動」 を選択します。
KA-01860
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