ネットワークライセンスの使用状況を監視および制御する方法(Zemaxレガシーパッケージ)

この記事は、レガシー Zemax OpticStudio、OpticsViewer、または OpticsBuilder ネットワーク ソフトキーまたは 赤色の USB  キー ライセンスを使用している場合の、サーバーの詳細設定と使用状況ログを説明するサーバー管理者向けの記事です。

Ansys ライセンス バージョンの Zemax ソフトウェアおよび Ansys License Manager 2022 R2 以降を使用している場合は、「Ansys Zemax のライセンスの概要とガイド」を参照してください。

著者 Don Dickinson

Introduction

本記事は、Zemax OpticStudio または OpticsBuilder のネットワーク ライセンス用のソフトキーまたは赤色の USB ハードキーを使用しているサーバー管理者を対象としています。ライセンスの使用状況の記録、パスワード保護、ユーザーとコンピュータの制限、ネットワークに接続していないときにライセンス シートを使用するための取り外し可能なライセンス機能についても説明します。

始める前に

この記事を読み進める前に、キー サーバーでネットワーク ライセンスを設定する手順を完了する必要があります。これを行う方法については、「Zemax ネットワーク ライセンス 用にキーサーバーとクライアントを構成する方法」を参照してください。

また、この記事はソフトキーおよび赤色の USB ネットワーク ライセンス にのみ適用されます。 黒色の USB ネットワーク ライセンス をお持ちの場合は、「黒の USB ネットワーク ライセンスの使用状況の監視と記録」を参照してください。

 

appropriate storage forms

 

Sentinel 管理者コントロール センターについて

ネットワーク ライセンス サーバー上の Sentinel 管理者コントロール センターには、ネットワーク ライセンスとクライアント マシンを保護、制御、監視するための詳細設定がすべて含まれています。デフォルトでは、この Sentinel 管理者コントロール センター (ACC) ページには、リモート管理アクセスを制限したりパスワードを設定したりしない限り、サーバマシンだけでなくどのクライアント マシンからもアクセスできます。サーバーを保護するためのオプションは以下の説明に含まれています。

設定を開始するには、ネットワーク ライセンス をホストしているキーサーバー マシン上で Zemax License Manager (ZLM) を開きます。
Start → Zemax License Manager → Zemax License Manager
次に、「Sentinel 管理者コントロール センターを起動」 を選択します。 2018 年 11 月以前のバージョンの ZLM の場合、この項目はウィンドウの上部にあります。 2019 年 6 月以降のバージョンの ZLM については、「トラブル シューティング」セクションにあります。
注記: サーバー マシンでブラウザを立ち上げ、「 http://localhost:1947 」と入力して直接アクセスすることもできます。

  

 

これを実行すると、Web ブラウザにSentinel 管理者コントロール センターのヘルプページが表示されます。

Admin Control Help Center

 

Options の下の 「Sentinel Keys」をクリックしてください。このページには、このマシンおよびネットワーク上の他の場所で見つかった使用可能なすべてのライセンスが表示されます。「 Location:Local 」 となっているのライセンスはこの PC でホストされています。他のコンピュータでホストされたライセンスには 「 Location:XXXXXX 」が表示されます。 「 XXXXXX 」はコンピュータ名です。ここで、コンピュータ名をクリックすると他のマシンの管理者コントロール センターを開くことができます。(それらのマシンの許可がある時のみ)

注記: Zemaxライセンスは「Vendor:114811」として記載されています。他のベンダーによる Sentinel ライセンスをお持ちの場合は、それらは別のベンダー番号で表示されます。

Sentinel Keys

 

ローカル マシンでホストされている場合は、「Action」の下または、左側のナビゲーション ペインで「Features」を選択できます。「Features」のページには、「Limit」の下に表示される利用可能な合計シート数など、各ライセンスの詳細が表示されます(画像の例では5と表示されています)。Zemax License の種類は「Product」と「Feature」の下に表示されます。この例は Professional Edition の OpticStudio Network License であることがわかります。

Features

 

このセクションでは、Sentinel 管理者コントロール センターの一般的な UI と機能の概要を説明しました。以下のセクションでは、より具体的な機能について説明します。

 

構成設定

このセクションでは、Sentinel 管理者コントロール センター (ACC) の最も重要な設定について詳しく説明します。これらには、リモート アクセスの許可、パスワードの設定などがあります。以下の各セクションでは、ACC のさまざまな領域を説明する次の図を参照します。

Basic Settings

 

リモート アクセスの許可

他のマシンに自分のマシンの ACC へのリモート アクセスを許可するには、「Basic Settings」で「Allow Remote Access to ACC」をオンにします。このオプションはデフォルトのインストール時にチェックされます。チェックすると、Sentinel 管理者コントロール センター ページはサーバーを表示できるすべてのマシンからアクセスできます。クライアント マシンは、インターネット ブラウザで http:// {network.host.IP.address}:1947 に移動することによってコントロール センターにアクセスできます。このオプションを有効にすると、他のマシンはセッションを表示して、特定のライセンスにアクセスしている人を特定したり、「Configuration」ページで設定を変更したりできます。パスワードを設定して管理者コントロール センターへのアクセスを制限する方法、または構成設定のみを設定する方法については、次のセクションを参照してください。

このチェック ボックスをオフにすると、サーバー上のSentinel 管理者 コントロール センターへのリモート アクセスのみが許可されなくなります。ユーザーがインストールされたライセンスにアクセスするのを妨げるものではありません。

ヒント: 「Allow Remote Access to ACC」からチェック マークを外すことが設定されていることを確認するには、別のマシンからサーバー マシンの Sentinel 管理者コントロール センター ページにアクセスしてみてください。 この場合は「localhost」にマシン名を代入して、「http:// servername:1947」として通信してみます。 外れている場合、「403:Forbidden」エラーが発生します。

 

パスワードの設定

デフォルトでは、お使いのマシンの ACC にアクセスするためのパスワードは設定されていません。これは、「ACC へのリモートアクセスを許可」がチェックされている場合、ネットワーク上の他のどのマシンもあなたのマシンの ACC にアクセスできることを意味します。パスワードを追加することで、ローカルおよびリモートのユーザーが、パスワードで認証せずに設定を変更したり、サーバー上のライセンス情報を見たりすることを防ぐことができます。リモートユーザーがキーサーバーの管理者コントロールセンターにアクセスできないようにする必要がある場合は、このページの一番上にある「ACCへのリモートアクセスを許可」ボックスのチェックを外すことができます。

パスワードの設定は以下の様に行います。

  1. 構成定義ページ 」または「すべてのACCページ」のいずれかを選択します。「構成定義ページ」に設定することをお勧めします。これにより、誰でも現在のライセンス情報と使用状況を見ることができますが、構成設定を変更することはできなくなります。
    「すべてのACCページ」にパスワードを設定すると、ライセンスマネージャがキー情報を取得する際にパスワードを入力できないため、サーバー上のZemaxライセンスマネージャではソフトキーライセンスが表示されなくなります。しかし、クライアントにはライセンスが表示され、使用することができます。いずれの方法でも、ライセンスはクライアントマシンには表示されます。
  2. 「パスワード設定」 を選択します。

Change Pasword

 

  1. 新しいパスワードを設定するように求められます。今現在パスワードが設定されていない場合は、「Current Admin Password」 を空欄のままとしておきます。「New Admin Password」「Re-enter new Admin Password」に同じパスワードを入力します。承認のため「Submint」をクリックします。

Change Password 2nd picture

 

  1. 新しいパスワードを送信すると、新しいパスワードを入力するための認証ポップアップが表示されます。ユーザー名は不要なので、「User Name」フィールドは空白のままにします。設定したばかりの新しいパスワードを入力すると、管理者コントロール センターにログインし直されます。

Authentication

  1. パスワードを削除する必要がある場合は、もう一度「Change Password」をクリックしてください。現在のパスワードの入力を求められます。 「New」「Re-enter Admin Password」の両方のフィールドを空白のままにして「Submit」をクリックするだけです。現在のパスワードを持っていないか忘れた場合は、この記事の次のセクションに進んでください。

 

パスワードのリセット

設定したパスワードを忘れた場合は、以下の様に削除することができます。

  1. メモ帳を使用して、「C:¥Program Files(x86)¥Common Files¥Aladdin Shared¥HASP」フォルダにあるファイル「hasplm.ini」を開きます。
  2. 「adminpassword」行の暗号化されたパスワード(等号の後のすべて)を削除します。ファイルを再保存してください。この操作のためには管理者権限が必要です。

Restart

 

  1. 「Sentinel LDK License Manager Srivce の再起動」のセクションに従ってSentinel LDK License Manager サービスを再起動してください。
  2. Web ブラウザのすべてのインスタンスを閉じて再度開きます。

パスワード機能に関する追加のヘルプは こちら になります。

エラーログ

基本的なアクセスログとエラーログが用意されているので、ライセンス サービス のロード、クライアントからのライセンスへのアクセス、およびライセンスのアクティブ化または転送の問題に関するエラーを確認できます。

「Configuration」の「Basic Settings」のタブで「Write an Access Log File」の項目のチェックボタンをチェックして、エラーの記録を開始します。問題のトラブルシューティングを行うために Zemax サポートが指示しない限り、このチェックボックスはオンにしないことをお薦めします。ログファイルのサイズを制限するために、サイズ制限を設定できます。ログファイルがサイズ制限で指定されたサイズ(0 - 9999 KB)に達すると、ファイルは閉じられ、新しいログファイルが開始されます。サイズ制限が0に設定されている場合、ログファイルは閉じられません。

これらのログ ファイルは「error_114811.log」および「access_114811.log」というテキストファイルであり、「C:¥Users¥(WINDOWS_USER_NAME)¥AppData¥Local¥SafeNet Sentinel¥Sentinel LDK」フォルダにあります。

 

ライセンス アクセスの管理

このセクションでは、キーサーバーでホストされているライセンスへのユーザーアクセスとクライアントアクセスの両方を管理する方法について説明します。アクティブなライセンスセッションを表示し、特定のライセンスへのアクセスを制限し、ライセンスの使用状況を記録するために必要な設定について説明します。

 

アクティブ セッションを表示する

左側のナビゲーションで「Sessions」を選択して、各ライセンス シートがアクティブに使用されていることを確認します。ここから、現在の各ユーザーの ID、IP アドレス、マシン名、およびログイン時間を確認できます。「Disconnect」オプションもありますが、エンド bユーザーがアプリケーションを閉じない限り、OpticStudio はライセンスシートを解放しません。

注記:セッションリストには、クライアント マシンで使用中のデタッチ/チェックアウト ライセンス は含まれていません。チェックアウトされたライセンスについては、 「チェックアウトしたライセンスの表示」セクションを参照してください。

Sessions

 

ユーザーの制限

このセクションでは、ローカル ネットワーク上の特定のユーザーからのライセンスへのアクセスを許可または拒否する方法について説明します。ルールが設定されていないデフォルトでは、すべてのユーザーにネットワーク ライセンスへのアクセスを許可します。

注:ライセンスに「エンドユーザー」のログインが必要なサブスクリプション ライセンスを使用している場合、Zemax Web サイトのエンドユーザー リストがこれに優先します。

お使いのライセンスがエンドユーザー・ログインを必要とするかどうかは、Zemax ライセンス・マネージャーを確認することで確認できます。有効化」チェックボックスがある場合は、このセクションに従う必要はありません。代わりに Zemax.jp でエンド ユーザーを割り当ててください。

mceclip0.png

特定のクライアント マシンのライセンスへのアクセスを制限する方法については、「クライアント マシンの制限」のセクションを参照してください。

「Configuration」の「Users」のタブで「Show Recent Users」をクリックして、このマシンのライセンスに最近アクセスしたユーザーのリストを表示します。表示されるポップアップ ウィンドウから、「on the fly」でユーザを個別にブロックまたは許可するように明示的に選択できるため、手動で「User Restrictions」リストに追加する必要はありません。

@all を IP アドレスまたはマシン名に置き換えることで、ユーザとマシンのルールを組み合わせることもできます(特定のユーザからのライセンスへのアクセスを特定のマシンからだけに許可するなど)。規則の詳細については、ACC の「Configuring User Settings」ページを参照してください。

特定のユーザーに対してライセンスへのアクセスを制限するときは、ユーザー制限リストについて次の点に注意する必要があります。

  • ユーザー名は、Windows ユーザー名に基づいています。ユーザー名の形式を確認するには、「Show Recent Users」ボタンをクリックします。
  • ルールのリストは上から下に向かって処理されます(Apache や他の製品と同様です)。
  • allow = all @ all が自動的にリストの最後の項目として追加されることに注意してください。特定のユーザー以外のすべてのユーザーを制限したい場合は、deny = all がリストの一番下にあることを確認してください。ただし、例Bのように allow = all @ all を指定してください。
  • これらの規則は、あなたがマシンにインストールしたすべての Sentinel ライセンス製品によって共有されます。たとえば、OpticStudio Pro と Premium の両方のネットワーク ライセンスを所有している場合、どちらか一方のみユーザーをブロックすることはできません。あるライセンスを別のマシンまたはバーチャル マシン (VM) に移動してから、そのマシンにルールを設定する必要があります。

また、特定のユーザーまたはコンピュータだけが特定の製品にアクセスできるようにルールを追加できることにも注意してください。これにより、それぞれに個別のルールを設定したい場合に、異なるサーバーでライセンスをホストする必要がなくなります。この機能は、Sentinel LDK Runtime 7.60以降で追加されました。 管理者コントロール センターの診断ページをチェックして、現在インストールされているランタイム バージョンを確認してください。 7.60 LDK リリース(またはそれ以降)は、Zemax License Manager および Opticstudio に 2018 年 5 月以 降のバージョン (OpticStudio 18.4) で含まれています。それ以前のバージョンの ZLM または OpticStudio でこの Sentinel LDK 機能にアクセスする場合は、最新の Sentinel LDK ランタイムを個別にインストールすることができます。手順については、「ソフトキーライセンスの問題のトラブルシューティング方法」を参照してください。

特定のクライアントの特定の製品またはキー ID (ライセンス) へのアクセスを許可または拒否するには、以下の手順に従ってください。

  1. ACC で「Features」に移動し、リストから目的の「Product」または「Key ID」を識別します。
    注記:ライセンス交換後に「Key ID」フィールドが変わるため、「Key ID」ではなく「Product」を使用することをお勧めします。
  2. 「Product」または「Key ID」を確認したら、「Configuration」の「Users」のタブに移動します。
  3. 必要なライセンスにアクセスできるユーザーを変更するには、「User Restrictions」フィールドを使用します。目的のユーザーの制限を変更します。このプロセスに必要な構文の3つの例を以下に概説します。

    ヒント: ユーザー名を確認したい場合は、「Show Recent Users」をクリックします。過去24時間以内にライセンスにアクセスした人のリストが表示されます。
    ヒント: 開始する前に、サーバーがライセンスにアクセスできるようにするルールを必ず追加してください。これにより、Zemax License Manager がライセンスを正しく表示および転送できるようになります。これを行うには、リストの最初のルールとして以下の行を含めて送信します。SERVERNAME は、Admin Control Center の上部にリストされているマシンの実際の名前に置き換えます。

    allow=all@SERVERNAME

    以下に4つの構文例を示します。 

     
    1. user1、user2、および user3 を除くすべてのユーザーに、すべてのライセンスへのアクセスを許可する場合。 

allow=all@all
deny=user1@all
deny=user2@all
deny=user3@all

example 1

 

  1. user1、user2、および user3 のみにライセンスへのアクセスを許可する場合。 ユーザーのリストの後で、「allow = all @ all」の前にある「deny = all @ all」に注目してください。

allow=user1@all
allow=user2@all
allow=user3@all

deny=all@all
allow=all@all

Example 2

 

  1. キー ID 410177719861922512 の OpticStudio Premium-Network ライセンス (製品21) への USER1 アクセスを拒否します。USER2、USER3、および USER4 のアクセスを同じライセンスに許可する場合。 

​​​​deny=USER1,product:21,key:410177719861922512

 

  1. COMPUTER1 のすべてのユーザーに同じライセンスへのアクセスを拒否する場合。

deny=all@COMPUTER1,product:21,key:1410177719861922512

 

  1.  終わったら「Submit」をクリックしてください。

 

クライアント マシンの制限

このセクションでは、ローカル ネットワーク上の特定のクライアント マシンからライセンスへのアクセスを許可または拒否する方法について説明します。ルールが設定されていないデフォルトでは、すべてのクライアント マシンにネットワーク ライセンス のアクセスを許可します。特定のユーザーに対してライセンス アクセス を制限する方法の詳細については、「ユーザーの制限」セクションを参照してください。

始める前に、「Configuration」の「Access from Remote Clients」のタブで「Allow Access from Remote Clients」をキーサーバー マシンでチェックしたままにしておく必要があることに注意してください。そうしないと、クライアントはサーバー上のライセンスを確認できなくなります。

特定のコンピュータでライセンスの使用を制限することもできます。同じタブの「Show Recent Client Access」をクリックすると、このマシンのライセンスに最近アクセスしたマシンのリストが表示されます。 「on the fly」でマシンをブロックまたは許可することができます。そうすれば、手動でそれらを「Access Restrictions」リストに追加する必要はありません。

特定のクライアントに対してライセンスへのアクセスを制限するときは、アクセス制限リストについて次の点に注意する必要があります。

  • IPアドレスまたはコンピュータ名を使用できます。 IPアドレスは通常動的であり変更される可能性があるため、コンピューター名を使用することをお勧めします。
  • これらの規則は、マシンにインストールしたすべての Sentinel ライセンス によって共有されています。たとえば、OpticStudio Pro と Premium の両方のネットワーク ライセンスを所有している場合は、一方のみのソフトに対するアクセスからコンピュータをブロックすることはできません。あるライセンスを別のマシンまたは VM に 移動してから、そのマシンにルールを設定する必要があります。
  • ルールのリストは上から下に向かって処理されます(Apache や他の製品と同様)。
  • allow = all @ all が自動的にリストの最後の項目として追加されます。特定のクライアント以外のすべてのクライアントを制限したい場合は、例 2 の様に、deny = all が allow = all @ all より上であることを確認してください。

手動でルールを設定するには、ルールは上記の「Users」設定ページに似ています。例は以下の通りです。その他の詳細については、ACCの「Configuring Access from Remote Clients」ページを参照してください。

  1. リストされている5台のマシン以外のすべてのマシンにライセンスの使用を許可する場合。

2nd Example 1

 

  1. リストされている5台のマシンのみにライセンスへのアクセスを許可する場合。 deny = all がユーザーのリストの後ろで、 allow = all @ all の前にあることに注意してください。

2nd Example 2

 

ライセンス使用ログ

Sentinel 管理者コントロール センターのログ機能は使用できますが、追跡する情報が制限されています。この機能により約20の定義済みパラメーターに基づいた単純なテキストファイルを作成します。基本的なアクセスログでは、過去に一度に開いたセッション数、チェックアウトしたライセンスシートなどを確認することができます。

ログの記録に関する重要な注意事項。ライセンスベンダー(Thales)は、ログパラメータの設定やログの解釈について、このガイドと内蔵のヘルプ http://localhost:1947/_int_/ACC_help_edit_log_template.html

l以上のドキュメントやユーティリティアプリケーションを用意していません。

より詳細なライセンス使用状況を確認したい場合は、サードパーティのユーティリティを使用することができます。その1つが、

同時使用ユーザーのモニタリングによるネットワークライセンスの使用状況の追跡 (Zemaxレガシー)

の記事で紹介されているオプションです。

クライアント マシンから Zemax ライセンスの使用状況を記録するには、次の手順に従います。

  1. 「Configuration」の「Basic Settings」のタブで「Write an Access Log File」ボックスをチェックして下さい。ログファイルのサイズを制限するために、サイズ制限を設定できます。ログファイルがサイズ制限で指定されたサイズ(0  -  9999 KB)に達すると、ファイルは閉じられ、新しいログファイルが開始されます。サイズ制限が 0 に設定されている場合、ログファイルは閉じられません。
  2. Include Remote Requests」チェック ボックスをオンにします。これにより、クライアントマシンによるライセンス シートの使用状況を記録できます。

次のオプションのチェック ボックスがあります

  • Include Local Requests: 現在のマシンからのライセンス要求を記録します(サーバー上で Zemax アプリケーションも実行している場合を除き、通常はサーバーには役に立ちません)。
  • Include Administration Requests: 管理者コントロール センターによって Sentinel License Manager に対して行われた要求を記録します(ライセンス情報は追跡されません)。管理要求はログファイルに「ACC」または「SRM」のプレフィックスで記録されます。
  1. ページの一番下にある「Submit」をクリックします。
  2. フォーマットを設定し、記録する情報を設定するには、「Edit Log Parameters」ボタンをクリックします。ログファイルのフォーマット方法の詳細については、ACC の「Edit Log Parameters」ページを参照してください。
    注記:例えば、ファイルを Excel または他のソフトウェアで開くことができるカンマ区切り形式で保存する場合は、「ログ パラメータ」ページの各パラメータの間にカンマを含めることができます。

 

Check Boxes

 

ログファイルはテキストファイルなので、メモ帳などのエディタで開くことができます。アクセスログを表示するには、次のいずれかのフォルダに「access.log」というファイル名で保存されています。

  • ..\Program Files (X86)\common files\aladdin shared\HASP\log (Write Log Files Daily をチェックした場合)
  • ..\Program Files (X86)\common files\aladdin shared\HASP\ (Write Log Files Daily をチェックしなかった場合)

 

ライセンスのチェック アウト

このセクションでは、キーサーバー マシンのライセンス シートのチェック アウト設定を管理する方法について説明します。クライアント マシンのチェック アウト プロセス の詳細については、「OpticStudioネットワークライセンス用にキーサーバーとクライアントを構成する方法」を参照してください。

ソフトキーは、クライアントマシン上でライセンスのチェックアウトを許可することができ、クライアントはネットワークキーからシートを削除することができます。これにより、限定された貸出期間中、ローカルマシン上でホストされ、貸出期間中クライアントマシンは、そのライセンスシートへのアクセスを維持したままになるのでオフラインでもソフトウェアを使用することができます。

ライセンスシートの使用状況を最大限効率化にするためには、オフラインでの使用や一定期間のシート専用化などの特別なニーズがない限り、クライアントがライセンス シートをチェックアウトしないことをお勧めします。

この機能はZemax License Managerに組み込まれているため、クライアントマシンで使用するための設定は必要ありません。

注記: この機能はソフトキー ライセンス専用です。赤色の USB ネットワーク キーは、ライセンスのチェック アウトができません。

デフォルトでは、ライセンスがキーサーバーで最初にアクティブ化されたとき、ライセンスのチェック アウトは無効になっています。サーバーのチェック アウト機能を有効にするには、「Configuration」の「Detachable Licenses」のタブに移動して、「Enable Detaching of Licenses」をオンにします。

Detachable

 

「Detachable Licenses」セクションには、切り離された(チェック アウトされた)ライセンス シートへのアクセスを制限するために使用できる2つの設定があります。Max Detach Duration と Reserved Licenses です。

  • Max Detach Duration: ライセンの貸し出し期間は、1  -  9999 日の任意の期間に設定できます。ライセンスは指定された期間が過ぎると自動的に期限切れになります。クライアントがキーサーバー マシンと通信できる限り、チェック アウトされたライセンスはクライアントによっていつでも早い時期にチェック バックする (ライセンスを戻す) ことができます。クライアント マシン単独で、ライセンスをサーバー マシンへ早期にチェック インすることはできません。

チェックアウトしたライセンスの有効期間に関する注意:

通常、1~2週間程度に設定することをお勧めします。これは、サーバマシンからライセンスを早期にチェックインすることができず、クライアントマシンからしかチェックインできないためです。

したがって、チェックアウトしたライセンスシートのあるクライアントコンピュータが故障、紛失、盗難にあった場合、指定された期間が終了するまで、そのライセンスシートへのアクセスができなくなります。例えば、30日間のライセンスをチェックアウトし、1日目にクライアントコンピュータが盗難にあった場合、チェックアウト期間が切れるまで29日間待つ必要があります。

このような状況に遭遇し、一時的なライセンスシートが必要な場合は、お気軽にZemaxサポートチームまでご連絡ください。その際、ソフトキーライセンス番号(L100000など)を明記してください。なお、テンポラリーライセンスは30日以内であれば利用可能です。

  • 予約済みのライセンス : 利用可能な全ライセンスシートの一定数または割合をネットワーク上で予約し、チェックアウト時のみ利用できるようにすることができます。 上のスクリーンショットの例では、15ライセンスのネットワーク ソフトキーのうち、5ライセンス(またはシート)を予約しています。残りの10ライセンスは、先着順で利用できます。シート数が少ない場合は、可用性を最大化するために予約しないことをお勧めします。

    1 台のサーバーで複数のネットワーク ライセンスをホストしている場合(例えば OpticStudio Professional と Premium の両方)、「製品ごとの設定」オプションを使用してそれぞれ異なる設定を行うことが可能です。

チェック アウトされたライセンスの表示

どのクライアントマシンがオフラインで使用するライセンスシートをチェックアウトしたかを確認することができます。まず、ライセンス サーバ マシンにログインしていることを確認します。次に、管理者コントロールセンターを開き、左側のナビゲーションにある「プロダクト」をクリックします。次に、表示したい製品を探します。「デタッチ済み」の列を探します。

注:管理者コントロールセンターのバージョンによっては「フィーチャー」の一覧にのみ「デタッチ済み」の項目がある場合もあります。

Products link

 

この列の特定の製品についてダッシュ (-) しか含まれていない場合、その製品のライセンス シートはチェック アウトされません。この列に数字が表示されている場合は、その数字をクリックして、ライセンス シートをチェック アウトしたコンピュータのリストを表示します。チェックアウト期間が期限切れになる日付も表示されます。

ヒント:「デタッチ済み」の下にある数字がクリックできない場合、キーサーバーで「 デタッチ可能なライセンス 」オプションが無効になっています。上記のライセンスチェックアウトのセクションの手順に従って、有効化する必要があります。

 

Detached

 

Sentinel LDK License Manager Service の再起動

これは、ライセンス サーバー マシン 全体を再起動するのが現実的ではない場合に便利で、以下の問題を修正するために使用できます。

  • ライセンス サーバーまたはクライアント マシンが、Zemax License Manager でソフトキー ライセンスを見ることができない場合。
  • キーサーバーの設定を変更したものの、「Submit」をクリックしても有効にならない場合。
  • サーバーでチェックアウト可能なライセンス機能が有効になっていても、クライアントでのライセンスのチェック アウトが失敗する場合。
  • セッション リストに表示されているが他のユーザーがアクセスできないライセンス シートをサーバーから解放する必要がある場合。

この方法は、スタートメニューを開いて「services.msc」を検索するか、またはコントロール パネル > システムとセキュリティ > 管理ツール > サービスを開くことができます。「Sentinel LDK License Manager」 を右クリックして「Restart」を選択します。準備が整うまでに通常30〜60秒かかります。

Restarting Server

 

よくある質問

オフラインで使用するためにライセンス シートをチェック アウトしました。コンピュータを再起動したとき、ライセンスが Zemax License Manager で利用できませんでした。何が起こったのでしょうか?

これは OpticStudio 17、17.5 および 18.1 のライセンスで発見された問題です。私たちのソフトキー ライセンスのベンダーはアップデートをリリースしましたが、これは OpticStudio 18.4 に含まれています。新しい OpticStudio のリリースをインストールせずにこれに対処する必要がある場合は、代わりに最新バージョンのソフトキー ランタイムをインストールすることができます。「クライアント マシンにおけるネットワーク ライセンスの問題の解決方法 (Zemax レガシー)」を参照してください。

同僚がオフラインで作業できるように、キーサーバーでライセンス チェックアウトを有効にするにはどうすればよいですか?

ライセンスのチェック アウト」 セクションを参照してください。 注記: ライセンスのチェック アウトはネットワーク ソフトキーのオプションです。赤色の USB ネットワーク キーでは使えません。

どこでチェック アウト ライセンス の貸し出し期限を設定できますか?

ライセンスのチェック アウト」 のセクションを参照し、「Max Detach Duration」を設定してください。

キーサーバーでチェック アウトが有効になっていても、クライアントがライセンスをチェック アウトするときにエラーが発生した場合はどうすればよいですか? 

Sentinel LDK License Manager Service の再起動 」セクションを参照して、サーバーで再起動してください。

X個のシートを先着順に予約したまま他の人をチェック アウトできるようにするにはどうすればよいですか?

ライセンスのチェック アウト」 セクションを参照してください。チェック アウトに利用できないよう、一般ライセンス プールでロックされたままにするための、固定数(X)またはすべてのライセンスのパーセンテージを設定できます。

クライアント マシンが壊れたり盗まれたりした場合、キーサーバー マシンからライセンス シートを早めにチェック インすることはできますか? 

いいえ。オフライン ライセンス のチェック インは、クライアント マシンから行う必要があります。クライアント マシンが故障や盗難のために利用できなくなった場合は、チェック アウト貸し出し期間が終了してシートを取り戻すまで待つ必要があります。詳細については、「ライセンスのチェック アウト」セクションを参照してください。

Zemax License Manager で、利用可能なシートの総数より少ないシート数しかありません。何故でしょうか?

   まず、チェックアウトされている(デタッチされている)ライセンス、および上記の「チェック アウトしたライセンスの表示」セクションで空いているセッションを確認します。それでも総シート数が予想したものと異なる場合は、OpticStudio を閉じた後にサーバーがセッションを正しく解放していないことを意味します。これを解決するには、「Sentinel LDK License Manager Service の再起動」セクションの手順に従ってください。

キーサーバーにパスワードを設定したところ、Zemax License Manager でネットワーク ライセンスを見ることができませんどうすればいいでしょうか? 

Zemax License Manager は、管理者コントロール センターのパスワードを要求することができないため、「All ACC Pages」にパスワードが設定されているとライセンスを確認できません。これにより、Zemax License Manager を介してネットワーク ライセンスを転送または更新することもできなくなります。クライアント マシンからのライセンスの確認には、サーバー上のパスワードの影響を受けません。この問題を回避したい場合は、2つの選択肢があります。

  1.  only for 「Configuration pages」にのみパス7ワードを設定します。 
  2. 一時的にパスワードを削除し、Zemax License Manager を使って必要なことをしてから、パスワードを有効にします。 

管理者 コントロール センターに関するその他のヘルプはどこにありますかr?

ここにあるドキュメント以外に、管理者コントロール センター ページの左側にある「Help」リンクか、各ページの右下隅にある「Help」ボタンをクリックして各セクションの状況に依存したヘルプにアクセスすることもできます。

 

Help Locations

 

KA-01569

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