Ansys ライセンスにアクセスするための Zemax アプリケーションの設定

この記事では、Ansys ライセンスを使用してライセンス サーバーにアクセスできるように Zemax アプリケーションを設定する方法を説明します。 

Authored By Don Dickinson

重要な事前注意事項 

この記事は、Ansys ライセンスを使用していて、OpticStudio または OpticsBuilder Ansys 対応バージョン (2022 R2 以降) をダウンロードするユーザーの方のみを対象としています。

T または L を先頭文字とする Zemax ネットワーク ライセンス番号 (L100000 など) が割り当てられている場合は、こちらの記事を参照してください。

5 桁の番号で構成するライセンス (22000 40999) の場合は、こちらの記事の「クライアント」セクションを参照してください。 

アプリケーションのインストール 

使用する Zemax アプリケーションをインストールします。Zemax のプロファイル ページから Ansys バージョンを必ず入手してください。これらのサイトにアクセスするにはアカウントが必要です。 

ライセンス サーバーへのアクセスの設定 

このアプリケーションを初めて起動したとき、ライセンスが見つからないと自動的に「Ansys ライセンス ユーティリティ」が起動します。他のライセンスを使用していたり、ライセンスの設定を変更する必要がある場合は、[ヘルプ] (Help) メニューからライセンス ユーティリティを起動できます。 

 

ライセンス サーバー上のライセンスへのアクセス 

組織内のライセンスサーバーのフローティングライセンスにアクセスするには[デフォルト設定の使用] (Use Default settings) のチェックをはずし、ライセンスサーバーの名前を記入します。複数のライセンス・サーバーにアクセスする必要がある場合は、[冗長サーバーを指定] (Specify Redundant servers) ボックスもチェックします。 

サーバー情報が不明な場合は、Zemax.comのプロフィール・ページの [ライセンス]  (License) に表示されているライセンス管理者、またはIT部門に問い合わせてください。

[サーバーの TCP/IP ポート番号を指定] (Specify Server TCP/IP port number) をチェックすることで、デフォルトのポートを変更することもできます。ポートが不明な場合は、このボックスをチェックしない状態にしておきます。この場合は、デフォルトの 1055 が使用されます。

ヒント : 使用しているマシンにインストールしたライセンスも使用する場合は、サーバーの一覧に [localhost] を追加できます。 

以下はライセンス設定の例です。ここで使用されている[Zemaxlicenseserver]というサーバー名 を入力しないでください。以下は単なるサンプル名のためで、担当者に確認したものを入力してください。 

 

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すべてを設定したら [OK] をクリックして設定を保存します。その後、アプリケーションを再起動すると、指定したサーバーでライセンスが検索されます。

ソフトウェアが正常に起動すればアプリケーションの準備は完了です。 

エラーが発生した場合や、ソフトウェアを起動したときの設定画面に戻される場合は、ライセンスが見つかっていません。このページの最後に挙げたリンク先の記事を参照してください。 

現在のマシン上でアクティベートしたライセンスの使用 

サーバー上のライセンスにアクセスせず、現在使用しているマシン上でライセンス ファイルをアクティベート済みの場合は、そのローカル ライセンスが自動的に使用されます。現在のマシン上でアクティベートしたライセンスのみを使用するのであれば、[デフォルト設定の使用] (Use Default settings) をチェックしたままにしておきます。

 

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ヒント:[デフォルト設定の使用] (Use Default settings) がグレーアウトしている場合、リストされたサーバーの1つに [localhost] を追加するだけで、このマシンで有効化されたライセンスを使用できます。

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ローカルだけではなく、ネットワーク ライセンスも使用する必要がある場合は、サーバー名の一覧に [Localhost] があることを確認してください。さらに前のセクションも参照して下さい。

[OK] をクリックして設定を保存します。新しい設定を有効にするためにアプリケーションを再起動することを求められます。ライセンスが見つかって正常に起動すれば、ライセンスの準備は完了です。 

OpticStudio のエディションの優先順位 - Pro, Premium および Enterprise の選択について 

このユーティリティには、ソフトウェア起動時に最初に選択されるOpticStudioのエディション(Professional、Premium、Enterprise)を選択することができるリストも存在します。選択したものが利用できない場合、リストにある他のエディションを使用しようとします。

ヒント:リストは上から下へ処理されます。そのため、Enterpriseライセンスを使用する場合は、リストの一番上に移動させる必要があります。

mceclip1.png

エラー 

ライセンスの設定後にエラーが発生する場合は、以下の記事を参照してください。 
 
 

まとめ 

ここで述べた手順で、ライセンスを探すようにマシンを設定できます。詳しいサポートが必要な場合は、Zemax アカウント プロファイル のサポートフォームまたは Zemax.support@ansys.com までご連絡ください。 

 

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