入門ガイド 6: ノンシーケンシャル光線追跡 (Professional および Premium のみ)

この記事では、ノンシーケンシャル光線追跡の代表的な用途について紹介します。

著者 Yihua Hsiao

 : OpticStudio のノンシーケンシャル モードのみを使用する場合でも、これまでのチュートリアルを実行したうえで、以下のチュートリアルに着手してください。シーケンシャル モードとノンシーケンシャル モードでは、それぞれのユーザ インターフェイスで採用している概念や手法が多くの面で同一です。それらについては、これまでのチュートリアルで説明しているので、ここでは繰り返しません。

ノンシーケンシャル光線追跡は、複数の光路が存在する光学系で光線を追跡するための高機能で汎用的な技術です。その代表的な用途として、次のようなものがあります。

· 照明光学系。特に複数の光源や複雑な光源を持つもの

· 干渉計など、複数の異なる光学系を伝播してきた光をコヒーレントに再結合する必要がある光学系

· 迷光がなければ本来はシーケンシャルである光学系での光学機械的迷光解析

· LCD のバックライト

· 生物光学系。特に、組織による散乱や蛍光散乱に基づくもの

 

ノンシーケンシャル光線追跡では、どの光線にもあらかじめ規定された光路が存在しないと仮定します。光源を発した光線は、その光路上にあるオブジェクトに到達すると、反射、屈折、回折、散乱、子光線への分割などの挙動を示します。ノンシーケンシャル光線追跡は、シーケンシャル光線追跡よりもはるかに一般化された技術です。このことから、光線追跡の計算速度はある程度遅くなるものの、シーケンシャル光線追跡よりも適用範囲に汎用性があります。

 

[ファイル](File) タブの、[NSC グループに変換](Convert to NSC Group) を使用すると、シーケンシャル設計を容易にノンシーケンシャル モードに変換できます。

 

KA-01915

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