入門ガイド 8: 測色

この記事では、ノンシーケンシャル モードでの色を使った解析方法について説明しています。

著者 Takashi Matsumoto

測色とは、波長範囲 0.38 ~ 0.83 ミクロンの光学的放射に対する人間の目の反応である色についての研究分野です。どのノンシーケンシャル光源オブジェクトの色も、さまざまな方法で定義できます。

 

光源の波長スペクトルが既知で、それが 1 つのみである場合は、システム エクスプローラの [波長] (Wavelengths) にその値を直接入力します (データ ポイントは最大で24 個)。しかし、測色ではこの方法は一般的ではなく、通常は他の方法で定義します。[ライブラリ] (Libraries) タブの [光源ビューア] (Source Viewers) グループにある [光源スペクトル プロット] (Source Spectrum Plot) を選択して、[設定] (Settings) を確認します。

 

このビューアは、CIE 色座標に適合するモデルをはじめとして、OpticStudio がサポートするすべての色モデルを調べる場合に便利です。目的とする色の定義方法がわかれば、そのデータをオブジェクトのプロパティ インスペクタの [光源] (Sources) に入力します。

それぞれ異なる色を設定した光源を任意の数だけ定義できます。たとえば、光源の CIE 1976 u'v' データが u' = 0.31、v' = 0.5の場合、OpticStudioでは 4 つの波長でこの色を正確に表現できます。

 

通常は、可能な限り少ない数の波長で、目的の色をレンダリングするようにします。光源ごとに指定または合成したスペクトルを使用して、光線をディテクタ (色) オブジェクトまたはディテクタ (極) オブジェクトで検出するまで追跡します。これらのディテクタでは、ユーザの必要に応じて、トゥルー カラー (測光) または疑似カラー (放射測定) のいずれかのデータが得られます。

 

例として、ノンシーケンシャル サンプル フォルダのサブフォルダ \Colorimetry にあるサンプル ファイル Example 1  Two-color mixing gives white.ZMX を開きます。この例では、2 つの色を混合して白色を表現しています。白色 LED は、そのダイ内部で 2 つの蛍光体を使用し、青と黄のスペクトルを発することで実現できます。単純化するために、このファイルでは青と黄の光源を別々に定義して、それらを重ね合わせています。

 

2 つのビームを完全に重ね合わせることはできないので、白色スポットの一方の端が青味を帯び、もう一方の端が黄色味を帯びています。各ピクセルの色を解析し、評価関数の目標として設定できる最適化オペランドが用意されているので、必要な色または CRI が得られる最適化が可能です。

 

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