入門ガイド 1.1: レンズ データ エディタ

本記事では、光学系を定義するレンズデータ エディタの最も基本的な操作方法を紹介します。

著者 Takashi Ishikawa

下図は、OpticStudio  シーケンシャルモードのレンズデータ エディタを示します。

 
シーケンシャル光線追跡では、「物体」面と呼ばれる光源から面 1、面 2、面 3 …の順番で、最終的に「像」面に達するまで光線を追跡します。光学系が光源の像を結ばない場合も、慣習に従い、最後の面を必ず像面と呼びます。たとえば、レーザー ビーム エクスパンダや接眼レンズにはアフォーカルなものがあります。このような光学系は後ほど取り上げます。
エディタで面を挿入するにはキーボードの Insert キー、削除するには Delete キーをそれぞれ使用します。右クリックして表示されるコンテキスト メニューを使用しても同様の操作が可能です。

 

個々のセルまたはスプレッドシート全体をクリップボードにコピーすることも可能です。各列の幅は先頭行の列境界にカーソルを置くことで変更できます。カーソルが↔記号に変化した位置で、マウスの左ボタンをクリックしたままドラッグして列幅を調整します。列見出しをクリックし、マウスボタンを押したままドラッグすると列を移動できます。
可変であるパラメータの横には「V」の文字が表示されます。OpticStudio には、これらのセルの値を変更することで光学系の性能向上を実現する機能があります。この機能の詳細は後述します。

面のプロパティによっては、直接表示するためにプロパティ インスペクタを開くことが必要なものがあります。一般的に、これらは一度設定すればその後は変更しないプロパティです。このようなプロパティを表示するには、選択した面の [タイプ] (Type) セルをダブルクリックします。
 

上の図のようにプロパティ インスペクタをクリックする方法もあります。複数のタブで構成されたダイアログが表示されます。[面タイプ] (Surface Type) のドロップダウン リストから非球面、回折グレーティング、トロイダルなどの面タイプを選択できます。

これらのタブをさまざまに試してください。最も頻繁に使用するタブは、[タイプ] (Type)、[描画] (Draw)、[アパチャー] (Aperture)、[ティルト/ディセンタ] (Tilt/Decenter) です。ヘルプを参照するには、各タブの [ヘルプ] (Help) ボタンをクリックします。
 

KA-01901

この記事は役に立ちましたか?
0人中0人がこの記事が役に立ったと言っています

コメント

0件のコメント

サインインしてコメントを残してください。